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名古屋市臨海部防災区域建築条例とは

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名古屋市臨海部防災区域建築条令とは

名古屋市臨海部防災区域建築条例とは、名古屋市の1号線より南側の港区全域、熱田区、中川区、南区の各一部に指定されています。(庄内川の西側で、一部1号線より北側に指定されている区域もあります)

※特に港区、中川区で、平屋を計画するような場合は、気を付けましょう。


【目次】

1.名古屋市臨海部防災区域建築条例の背景

2.名古屋市臨海部防災区域条例には、4つの区域が指定されています。

3.NP電柱をご存知ですか?

4.語り継がれる伊勢湾台風の被害


名古屋市臨海部防災区域建築条例の背景

この条例は昭和34年9月の伊勢湾台風を教訓として、今後二度とこのような被害を被らないように、防災対策の一環として、昭和36年6月1日から施行されました。

予想される被害の程度に応じて、4つの区域が指定されています。

主に建築物の1階の床の高さや構造などを規定しています。

 

例えば、第2種区域で平屋を造る場合、100㎡以下の規模にしておけば、小屋裏からトップライトなどを使って、屋根の上へ逃げられるようにしておけば、建てられます。

 

もし台風などで水がきた場合でも、高い場所へ避難出来るように工夫をしてね、という条例です。

 

名古屋市臨海部防災区域条例には、4つの区域が指定されています。

第1 種区域   この区域は、防潮壁よりも海側の区域で主に臨海埋立工業地です。

第2 種区域   この区域内では伊勢湾台風以前から市街化していた区域と伊勢湾台風以降、土地区

          画整理事業などにより市街化が進展した区域が含まれ、土地利用状況が類似化してき

          ている区域です。

第3 種区域   伊勢湾台風当時から市街化していた区域であって内陸部にあるため、他の区域に比

          べればあまり強い規制は必要としない区域です。

第4 種区域   都市計画で市街化を抑制する区域として定められた市街化調整区域です。この区域

         は当然ながら市街化が進展しておらず、建築物が比較的散在しており、避難場所も少

         なくその建物自体で安全性を確保する必要性が高い区域です。

 

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NP電柱をご存知ですか?

名古屋市臨海防災区域に指定されている区域には、「NP電柱」が見られます。

NPとは「名古屋港基準面」のことで、NP±0が海抜0mとして設定されています。

港区、中川区あたりへ行くと、下記の写真のような電柱が沢山あります。

電柱の位置は、名古屋市のホームページに記載されています。
http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000007750.html

名古屋市に電話すると、その目安の電柱がある地盤面の高さを教えてもらうことも出来ます。(通常は、現地へ行って測ります。)

一号線より南側にお住いの方、一度ご自宅の地盤面の高さを調べてみてはいかがでしょうか?

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語り継がれる伊勢湾台風の被害

伊勢湾台風とは、1959(昭和34)年9月26日から27日にかけ、
愛知、三重両県を中心に死者・行方不明者5098人を出した台風災害です。
堤防より高い5・3メートルの高潮で、1号線より南の、いわゆる「ゼロメートル地帯」は
台風により一面海になりました。(津波ではなく、台風の被害によるもの)
 
戦後最悪の台風災害で、災害対策基本法を制定する契機になった。
 
この時の台風で屋根の瓦が飛ばされ、窓ガラスを直撃。
それ以来、名古屋では雨戸を付ける風習が出来ました。
最近は、伊勢湾台風も忘れらつつあり、マンション住まいの方がお家を建てられると、
雨戸の必要性は薄れているので、雨戸信奉も減りつつあります。
 
名古屋港につながれていた木材のほとんどが流されて木造の家屋が破壊され、
鉄筋コンクリートの家だけ残ったことから、この頃、鉄筋コンクリートの家が劇的に増えました。
 
ものすごい「ゴオッ~」という音と瓦が舞って、とても怖い思いをしたとうちの母。
 
年配の方にお聞きすると、いかに甚大な被害だったかということが分かります。
 
最近、名古屋は大きな台風がくるくる、と言われながらスルー、あれ?大したことなかったね、ということが
多いですが、これは幸せなことなんだなと改めて思います。

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名古屋の建築家はAi設計*山内智恵

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